【本記事は広告を含みます】
市場全体に投資することで長期的な利回りを確保できるインデックス投資。米国のバンガード・グループ創始者は、個人投資家向けに初めて設定し、同社は現在も世界的に最も高い評価を得ています。この記事では、バンガード・グループの成り立ちや手法を元に、インデックス投資について海外メディアを調査した内容をまとめています。
バンガード社を理解するためのポイント
米国のバンガード・グループは、市場全体に投資することで長期的な利回りを確保できるインデックス投資の先駆け的存在であり、その市場において最大規模の企業でもあります。
- バンガード社は、投資家にインデックス・ファンド(インデックス投資信託)やETFを提供している。
- インデックス投資とは、S&P500やNasdaq100などのベンチマーク指数を再現することを目的としたパッシブ(受け身)な投資戦略のこと。こうしたパッシブ投資を始めて行ったのがバンガード社。
- バンガード社は、コストを低く抑えるために、インデックスの総資産数よりも少ない資産数でインデックス投資を構築するサンプリング方式を採用している
- バンガード社は、大小様々な市場インデックスを対象としたファンドを提供している。
楽天証券は、バンガード・ファンドを長期投資を前提としたiDeCo(イデコ)などで利用できますね。
バンガードの起源
バンガードは、ジョン・C・ボーグルによってウェリントン・マネジメント・カンパニーの一部として設立されました。バンガードは、実はボーグルが当時下した誤った決断をきっかけに始まります。
ボーグルは自身のミスによりグループのトップの役職を解任されましたが、その後新しいファンドを始めることを許されます。ただし、アクティブな運用はできないという条件付きでした。
この制限のため、ボーグルはS&P 500を追跡するパッシブ・ファンドを始めることにしました。そしてボーグルはこのファンドをイギリスの船にちなんで「バンガード」と名付け、1975年に発売が開始されました。
成長は緩やかでしたが最終的には軌道に乗り、1980年代になると他の投資信託も彼のインデックス投資スタイルを真似るようになります。その頃からパッシブ型やインデックス型の市場は大きく成長することになります。
インデックス投資のメリット
インデックス投資はアクティブ投資よりも長期的に高い利益をもたらす
ボーグルは、アクティブに運用されている投資信託よりもインデックス投資を大々的に支持しており、そしてバンガード社は、業界最大級のインデックス投資を保有しています。
ボーグルは「アクティブに運用されているファンドがパッシブに運用されているファンドに勝つことは一般的に不可能である」とも述べています。
アクティブ運用型ファンドは手数料が高く、それが長期的に利益を圧迫します。さらに、多くのアクティブ・ファンド・マネージャーは、ベンチマーク・インデックスに勝てないことがほとんどです。
実際のところ、投資信託の50~80%は、ほとんどの年でベンチマーク・インデックスを上回ることができていないと推定されています。ベンチマークとは、証券、投資信託、または投資マネージャーのパフォーマンスを測定することができる基準のことです。一般的には、幅広い市場や市場セグメントの株式や債券のインデックスがこの目的で使用されます。
アクティブ・ファンドのマネージャーは、アクティブ・ファンドの価値を高めるためには、手数料を高くしてそれに見合った金額でベンチマークに勝たなければなりませんが、これは困難なことです。
いくつかの研究結果からも、ファンドマネージャーが短期的に成功したとしても、それが運なのか、長期的なスキルの賜物なのかを知ることは難しいと言われています。
手数料が低い
インデックス投資は、多くの投資家にとってとても有益です。なぜならインデックスに連動する投資信託やETFは、非常に低いコストで運用されているからです。
インデックス投資は、保有資産がインデックスのパフォーマンスを反映していることを確認しなければなりません。その結果、投資家の手数料が低くなります。米国のS&P500のような幅広いインデックスであっても、そのインデックスの構成要素は、熟練した投資の専門家によって選択されます。
もしインデックスに含まれる企業が経営難に陥った場合、その企業はインデックスから除外される可能性があります。こうして投資家は、インデックスをパッシブに投資している場合でも、プロの投資戦略の恩恵を受けることができます。
経費比率について
バンガード・ファンドは、ファンドの運用・発行の対価として経費率を請求します。経費率は、ファンドの運用コストを算出し、それを運用資産残高(AUM)で割って算出されるものです。
バンガードの経費率は業界最低水準であることでも有名です。同社の投資信託の経費率は一般的に業界平均を82%下回っているのです。
低い経費率は、長期的に見るとリターンに大きな影響を与える可能性があります。 バンガードは、20年間で5万ドルの投資を行い、年率6%のリターンを想定した場合、投資家は約2万4千ドルの経費を節約できると指摘しています。
これは相当な額です。投資家は、こうした低コストのファンドに投資することを模索する必要があります
まとめ
米国のバンガード・グループは、市場全体に投資することで長期的な利回りを確保できるインデックス投資の先駆けです。
- バンガード社は、投資家にインデックス・ファンド(インデックス投資信託)やETFを提供している。
- インデックス投資とは、S&P500やNasdaq100などのベンチマーク指数を再現することを目的としたパッシブ(受け身)な投資戦略のこと。こうしたパッシブ投資を始めて行ったのがバンガード社。
- バンガード社は、コストを低く抑えるために、インデックスの総資産数よりも少ない資産数でインデックスファンドを構築するサンプリング方式を採用している
- バンガード社は、大小様々な市場インデックスを対象としたファンドを提供している。
著者は、近年iDeCoの加入を機にインデックス投資やバンガード社について知り、とても興味を持ち現在勉強中です。少ない手数料、顧客の利益を最優先するという姿勢は、これからインデックス投資を始める自分のような人間には安心感がありますね。
日本でも楽天・バンガード・ファンドによって彼らのファンドを利用できるようになりましたし、今後もインデックス投資について知見を深めていきたいと思います。