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DTMで制作した音楽を配信し、2020年に過去4か月でSpotifyでの再生回数が1万を超えました。この記事では、そのために何をやったかをまとめてみました。
最新の活動報告は以下にまとめています。
下記のような状況です。
ご覧の通り、4カ月の累計で1万再生を超えました。定期的に再生されて1万再生超えた大きな理由は、Spotifyのプレイリストに掲載されたためです。
プレイリスト掲載した楽曲に対して行ったことは主に下記2点です。
- 自身と楽曲の売込みをする
- プレイリストに掲載される質の音源を作る
もちろん、何が原因で掲載されたかは、実際のところ調べる手段はありません。あくまで結果論ですが、確率はある程度上がるはずです。
自身と楽曲の売込みをする
まずは楽曲の売り込みについて。楽曲配信を決めた時点で行える手段は、主に下記2つです。
- TuneCore Japanのサブミット機能を使う
- Spotify for Artistのサブミット機能を使う
順番にご説明します。
TuneCore Japanのサブミット機能を使う
筆者は、Spotifyなどで配信するためにTuneCore Japanを利用しています。TuneCore Japanは、あらゆる配信サービスにいっぺんに配信登録をしてくれる、ストリーミング配信の代理店のような企業です。筆者のような、趣味・副業レベルで活動している個人でも登録が可能です。おそらく大半の個人DTMerはTuneCore Japanを利用しているのではないかと思います。
配信する楽曲の登録時に登録料が必要です。ですが配信で得た収入に対する手数料はかかりません。
1曲の場合は1,000円、アルバム(2曲以上まとめた作品)の場合は5,000円程度です。年間更新となるため、1年に1度登録料を支払う必要があります。
サブミット機能とは
このTuneCoreには『サブミット』という機能があります。TuneCoreでは下記のように説明されています。
新譜リリースをサブミットすることで、バナー・ピックアップ欄・プレイリストなど、配信ストア上であなたの楽曲が展開・紹介がされやすくなる場合があります。リリースする作品・アーティストの活動内容について、できるだけ多くの情報をサブミットしましょう。
引用:https://www.tunecore.co.jp/submit
つまり、配信者が楽曲をプレゼンできる機能ということですね。
TuneCoreは個人で使えるサービスです。ですが、無名のアーティストがただ楽曲を登録しただけは、聴いてもらえる機会はゼロに等しいはず。
サブミット機能を使うことで、多くの人が楽曲を聴いてくれる確率が高まります。
筆者も無名の個人ですが、このサブミット機能を使って登録した曲が、結果的にSpotifyの公式プレイリストに載りました。
もちろん、サブミット機能とプレイリスト掲載に関連性があるかはわかりません。ですが、確率を上げるに越したことはないですし、この機能自体に特別な費用は掛からないので、使わない理由はないでしょう。
サブミット機能の利用に必要なこと
サブミット機能には、以下が必須になります。
- 楽曲の情報
- アーティスト写真
- 最低でも2週間前の提出期限
・楽曲情報
これは文字通り売り込む楽曲の情報です。最低限の情報はリリース手続き時に登録した内容で問題ないはず。
・アーティスト写真
高解像度のアーティスト写真が必要になります。
趣味でやっている方にはハードルが高いかもですが、スマホで高解像度の写真が撮れる時代ですし、筆者も思い切ってやってみました。
・最低でも2週間前の提出期限
サブミット機能で提出する情報は、締め切りがあります。最短でも配信開始の2週間前に提出する必要があります。
サブミット機能で何をどう売り込めばよいのか
レーベルにも属していない個人は、一体何を書くべきなのでしょうか。筆者の場合は、楽曲のコンセプトやジャンル、そして影響を受けたアーティストや曲名を記載しました。
仮に強いメッセージ性があったり、思い入れがある楽曲だとしても、誰だかわからない個人の音楽には興味は持たれませんよね。
ですので、既存のジャンルや好きなアーティストなど、広く認知されているワードを用いて、自分の楽曲を客観的に説明するというのを、筆者は心掛けました。
Spotify for Artistのサブミット機能を使う
TuneCore側だけでなく、Spotify側でもサブミット機能があります。筆者はこちらにも登録し、結果的にプレイリストに載りました。もちろん、これをやったから載ったのかは、わかりません。アーティスト登録
先ずは、Spotify for Artistに登録する必要があります。Spotify for Artistとは、Spotifyで楽曲を配信するアーティストのための管理ページのようなものです。プロフィールなどの設定や、日々の配信実績などの分析結果がここで確認できます。
Spotify for Artistの管理画面は、全て英語ですので注意が必要です。
PITCH A SONG機能を使う
TuneCoreを通じて事前に配信登録した楽曲は、48時間以内を目安にSpotify for Artistの管理画面でも確認できるようになります。
リリース予定日を決めておくと、その楽曲に対して”PITCH A SONG”(曲をピッチする)が選択できるようになります。ここから、プロモーション登録画面に移動できます。
“PITCH A SONG”では、メインジャンル、サブジャンル、曲のムード、曲のスタイルなどの選択肢で最適なものを選び、曲の説明をフリーテキストで記載します。
管理画面だけでなく、曲の説明も英文で行う必要がありますので注意が必要です。
下記はYouTubeで発見した一例です。これはかなり参考になります。
Dreaming is a beautiful song on nylon string classical guitar in the key of A major. Although rubato, the feel of the tune is expressive and emotional. Long sustaining notes alongside the melody give this song an uplifting mood.
(『Dreaming』はナイロン弦クラシックギターのAメジャー・キーの美しい曲です。ルバートでありつつ、表情豊かでエモーショナルです。長く続く音符とメロディが、気分を高揚させてくれます。)
引用:https://www.youtube.com/watch?v=wf79PZc-JIQ
大体230文字くらいですね。
上記のとおり、使用している楽器、キー、雰囲気といった点を、わかりやすく簡潔に書くように心がけたいですね。勉強になりました。
やはりこういった状況では、個人的な思い入れやメッセージ性などは重要視しない方が良いのでしょうね。さらに日本人にとっては、全て英語で文章を書く必要がありますので、変に凝った文章を作らない方が無難です。
配信直前に個人がやれるプロモーションは以上です。あとは、地道に日々色々なプラットフォームを用いて、ファンベースを広げていくしかないと思います。
プレイリストに掲載される質の音源を作る
TuneCore登録には質の面での審査がありませんが、プレイリストに掲載される=収益を得るには、ある程度のクオリティが必要だと思います。ここでは筆者がプレイリスト掲載に至った楽曲を作った際に使用した機材をご紹介します。
パソコン
マウスコンピューター DAIV 4Pの詳細はこちら >>
マウスコンピューターがDTM制作(音楽制作)用にお勧めするPCの一覧はこちら >>
筆者のモデルは少し古いですが、2022年時点でDAIV 4Pがお勧めです。
DAW
ミックス・マスタリングソフト
iZotopeのミキシング、マスタリングツールは、個人アーティストの強力な味方です。
ストリーミング配信でのマスタリングは、CDとはルールがかなり異なります。iZotope ( アイゾトープ ) / Ozoneを使えば、配信用のセッティングもプリセットで用意されていますし、機械学習で楽曲に最適なマスタリング設定も行ってくれます。
長く半額セールをやってますので、そのあいだに購入されるのがお勧めです。
まとめ
Spotifyで再生回数が1万を超えました。そのために何をやったかをまとめてみました。繰り返しになりますが、これらに再現性や確実性がどこまであるかはわかりません。
ですが、リスクも特にありませんので、やる価値は大いにあると思います。筆者はまた次の機会にも上記をやる予定です。
ちなみに、1万回再生では収益は3,000円~4,000円くらいです。お小遣い程度ですね。ですが、もし配信した1曲が、毎月定期的にこのくらい収入を出し続けてくれたら、年間40,000円弱です。Spotifyの収益だけでソフト購入費が回収できます。
CD時代とストリーミング時代と違うのは、在庫を抱えたり妙な契約をするリスクなく、少額の投資で永続的な収益のチャンスがあるという点です。
引き続き、長期的な視点で取り組んでいきたいと思います。