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こんにちは。この記事は、筆者が趣味・副業的にDTM制作で配信している音楽の2022年間の実績報告です。2022年は、前年の収益のおよそ3倍を達成、Spotifyは配信開始から累計で9万再生近くに到達しました。その詳細や要因について記載しています。音楽制作・DTMを始めたばかりの方、始めることをご検討中の方に何か気づきがあれば嬉しいです。
Contents
2022年の年間の音楽制作・DTMによるサブスク配信の収益
2022年年間実績
下記が、2023年の筆者のサブスク音楽配信の収入結果です。前年比も併せて記載してみました。
- 年間再生回数:65,233回(前年比+37,970回)
- 年間収益:40,471円(前年比+26,593円)
- 1再生当たりの単価:0.61円(前年比 +0.11円)
上記の通り、前年より再生回数も収益も大きく増加しました。配信単価も上がり、効率よく稼げるようになりました。
この結果は、Spotify、Apple Music、YouTube Musicの影響を大きく受けています。ここからはその3つのプラットフォームについて深掘りしていきます。
以下グラフは過去3年間の主要プラットフォームの再生数の推移です。
こちらは過去3年間の主要プラットフォームの収益の推移です。
再生数が増えた要因
2022年に、上記グラフのように配信と収益が増えた要因として、以下の3つが挙げられます。
- 新しくリリースしたアルバムを再生してもらえた
- 単価の高いAPPLE MUSIC とYouTube Musicで再生数が増えた
- 過去作がSpotifyの公式プレイリストに掲載された
1.新しくリリースしたアルバムの再生数が増えた
2021年に配信を開始したアルバムが、主要なプラットフォームでまんべんなく再生してもらえました。大変ありがたいことです。
ただし、徐々に再生数は減ってきているのでどのように継続して聞いてもらえるかを考えなければなりませんね。
2.単価の高いAPPLE MUSIC とYouTube Musicで再生数が増えた
新しいアルバムは、なぜかAPPLE MUSICとYouTube Musicで再生数が増えました。主要プラットフォームの1再生あたりの単価は下記のとおりです。
プラットフォーム | 再生単価(※) |
Spotify | 0.35円 |
APPLE MUSIC | 0.86円 |
YouTube MUSIC | 1.71円 |
※自身の年間実績から逆算した再生単価です。単価は再生された国や時期によって差が生じます。
このように、2022年はAPPLE MUSICとYouTube MUSICは再生単価がとても高かったため、この2つで再生されたことが大きな要因でした。これまでの数作の作品をリリースしたおかげで、認知が広がり、多様なプラットフォームで聴いてくれるリスナーが増えていっているのかもしれません。感謝しかありませんね。
なお、YouTube Musicは、年々再生単価が上がっていることがわかりました。
年 | YouTube Musicの再生単価(※) |
2020年 | 0.35円 |
2021年 | 0.86円 |
2022年 | 1.71円 |
※自身の年間実績から逆算した再生単価です。単価は再生された国などによって差が生じます。
3.過去作がSpotifyの公式プレイリストに掲載された
2022年は、2019年にリリースした作品が突然Spotifyの公式プレイリストに掲載されました。これによって複利のように、手放しで得られる収入が発生しました。
レーベルもなく完全に個人でやっているため、こちらから働きかけはもちろんしていません(出来ません…)ので、とても驚きました。
プレイリスターの方が「良い」と思ってくれたら、有名無名問わずプレイリストに載せてくれる現代は、著者のような趣味DTMerにとっても平等なチャンスが与えられていて、希望がありますよね。良い時代になったと思います。
以下は、Spotifyの2019年の10月頃から2022年12月までの約3年間の累計配信数です。
“Since 2015~”というのはSpotify For Artistのデフォルトの期間指定です。
今度の課題
今後、さらに良い結果を得るために以下の課題に取り組みたいです。
- 新作を定期的にリリース
- リサーチとノウハウの蓄積
リサーチとは具体的には、単価の高いYouTube Musicで継続的に再生されるためにはどうすればよいのか、憶測でなく確かな方法を調べたいと考えています。このリサーチとノウハウの蓄積によって、新作リリース→単価の高いプラットフォームで再生という流れを作っていきたいです。
高単価での再生を支えてくれた音楽制作・DTMの宅録機材
現在の音楽制作に用いている機材を紹介します。
ノートパソコン:マウスコンピューター DAIV
マウスコンピューター DAIV 4Pの詳細はこちら >>
マウスコンピューターがDTM制作(音楽制作)用にお勧めするPCの一覧はこちら >>
DTM・音楽制作には、2019年に購入したマウスコンピューターのDAIVのノートパソコン版を使用しています。購入した決め手は安価でMacBook Pro並みの性能である点でした。利用開始から3年以上経過しましたが、今も全く問題なく稼働しています。ソフトシンセなどのプラグインを大量に稼働させるとどうしても動作は重くはなりますが、それは大半のノートパソコンにおいて同様だと思います。
最新のDAIVのスペックは以下です。筆者の所有しているバージョンよりも優れたCPUメモリを搭載していますね。
なお、マウスコンピューターのDAIVの最新モデルはさらにアップグレードしています。CPUは2019年モデルのMacbook Proの倍以上のスペックで、価格は20万円以下とお手頃です。
主な仕様
- OS:Windows 11 64ビット
- モニター:14型 液晶パネル (ノングレア / Dolby Vision対応)
- ストレージ:M.2 SSD 512GB (NVMe)(※)
- メモリ:16GB(※)
- CPU:インテル® Core™ i7-1260P プロセッサー(12コア)
※ストレージやメモリは増設などのカスタマイズが可能です。
マウスコンピューターのDAIV 4Pの詳細は下記に記載しています。
ヘッドホン:オーディオテクニカ ATH-M50x
音楽制作のヘッドホンとして、オーディオテクニカ ATH-M50xを長く愛用しています。もしかしたら10年くらい使っているかもしれません。密閉型ヘッドホンなので録音時に使っています。
beyerdynamic DT 990 PRO
ミキシング、マスタリングにはbeyerdynamic DT 990 PROを使っています。開放型ヘッドホンの定番ラインナップですね。こちらは3年くらい使っていますが、劣化もなく使えています。
ヘッドホンの選び方は以下記事をご覧ください!
オーディオインターフェイス:ベリンガー UMC202HD
DTM・音楽制作で使用しているオーディオインターフェースは、ベリンガーのUMC202HDです。1万円という安価ながら優れた性能を持っており、まさに最強コスパのオーディオインターフェイスです。米国アマゾンでは2,000件以上のレビューが書かれており、その大半が高評価。バンドの同時録音などを想定しないのならこれで問題ないのではないかと思います。
主な特徴
- ノイズ処理のレベルが過去調査した中で最高
- デジタルとアナログ変換(DAC)品質は、世紀の掘り出し物レベル
- この価格でこれ以上の質のものを探すのは不可能
海外のレビューを調査した結果、以下用途で使われるケースが多い印象でした。
- 楽器や声を録音したい
- 安価でDTMに最低限必要な機能が欲しい
- 高音質で録音したい
ベリンガーのUMC202HDがなぜこんなに高い評価を得ているかは、以下の記事に記載しています。
ベリンガーUMC202HDも含め、その他の高い評価を得ているオーディオインターフェイスは、下記で詳しく比較・紹介しています。
スピーカー:IK Multimedia iLoud Micro Monitor コンパクト・リファレンス・モニター
モニター・スピーカーとして愛用しているのは、IK Multimedia iLoud Micro Monitor コンパクト・リファレンス・モニター。小さいのに優れた性能で、日本でも海外でもプロからアマチュアまで多くのミュージシャンに愛されていますよね。こちらもコスパ最強機材といえるでしょうね。
DAW:Studio One プロフェッショナル
筆者が音楽制作・DTMで使用しているDAWは、Studio One プロフェッショナルです。動作が軽い点がノートパソコンとの相性が良いように感じます。またMelodyneをプラグインとして扱えたり、作業の効率化を図るアレンジメントビューを搭載していたりと、他のDAWよりも効率性を目指した機能が満載で手放せません。
良い点
- 動作がとても軽い
- 基本的な操作がドラッグ&ドロップで終わる
- アレンジ機能、コード解析、Melodyne連携など魅力の独自機能も満載
STUDIO ONEの素晴らしさは以下記事でも詳しく書いています。
DAW:iZotope Ozone 9
マスタリングで用いているのは、iZotope Ozone 9です。AIがジャンルごとに最適な形に仕上げてくれたり、実際の音源を参照して仕上げてくれたりと、自宅DTMerの強い味方。ストリーミング配信には欠かせないラウドネス設定もしてくれるので、配信サービス側で調整が入らないようなバランスで仕上げられる点も魅力ですね。
良い点
- AIによる最適なミキシング・マスタリング機能
- ストリーミング配信向けのマスタリング設定がある
- 直感的な操作でイコライジングや空間処理が行える
まとめ
趣味・副業的にDTM制作で配信している音楽の2022年の年間実績をまとめてみました。
2022年は、前年のおよそ3倍近い収入を得ることができました。
- 年間再生回数:65,233回(前年比+37,970回)
- 年間収益:40,471円(前年比+26,593円)
- 1再生当たりの単価:0.61円(前年比 +0.11円)
その要因は、主に以下要因が挙げられます。
- 新しくリリースしたアルバムを再生してもらえた
- 単価の高いAPPLE MUSIC とYouTube Musicで再生数が増えた
- 過去作がSpotifyの公式プレイリストに掲載された
好きな音楽を誰にも文句言われずに自宅で自分勝手に作って、在庫リスクなしで収益化できるなんて、本当に良い時代になりましたよね。これからも地道に続けていき、本ブログで定期的に報告していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。