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「仕事を辞めて語学留学したい。でも本当に効果があるんだろうか。その後また就職できるんだろうか・・・」
フィリピン語学留学に行く前、社会人なら誰しもが抱える不安をわたしも抱いてました。結局その不安は結局的中したのか。何を得て、何を失ったのかをこの記事でまとめたいと思います。
フィリピン留学を真剣に考えている方の後押しに少しでもなれば嬉しいです。
Contents
下記が私がフィリピン英会話留学に行った際の状況です。
フィリピン留学時の状況
・年齢:30歳
・滞在期間:8週間
・出発時の英語力:TOEIC 500点未満レベル
・目的:オーストラリアのワーホリ期間を有効活用できる英語力を身に付けたかった
私の場合、フィリピン留学の主な目的は、予定していたオーストラリアのワーキングホリデーを有効活用できる英語力を身に付けることでした。そしてオーストラリア滞在の目的は、英語圏で生活して、語学だけでなく価値観や文化的な知見をブラッシュアップすることでした。
よって、フィリピン留学はそのためのステッピングストーンのような位置づけでした。
フィリピン英会話留学で得たもの
実際にフィリピン留学で得られたものは以下になります。
1.英語力
いわずもがなですが。2ヵ月半滞在して、圧倒的に伸びたのは主に以下の2つの力です。
・リスニング
マンツーマンで毎日6時間先生とやりとりしていたため、必然的にリスニング・スキルは上達しました。
・発音
こちらも同様です。フィリピン留学において最も延ばすべきポイントのひとつは発音だと思います。リエゾン(※1)やフィラー(※2)を取り除いて流暢にしゃべる訓練は、復習する時間も踏まえると、まとまった時間を要します。
ヒトコマが短いオンライン英会話では学びづらいですが、フィリピン英会話留学の場合、そうしたまとまった時間をきっちり取れるのが大きなメリットですね。
自転車と同じで、こういったポイントはクセのようなものなので、一度身につけてしまえばなかなか忘れることもありません。
※1:子音と母音をくっつけて発音することです。
例)how are you なら ハウ・アー・ユーではなく “ハワ(howa)ユー”になります。※2:センテンスの合間に入る意味のない言葉です。
例)ウー、アーとか。日本人の場合、ザとかソーとかを頻繁に入れてしまうヒトもいますね
2.ワーホリで生活に有利な環境を得られた
英語を予め勉強しておけば、英語圏での日常生活がかなり有利になります。エージェントを介さずに自力でなんとかなるのでお金の節約になりますね。語学学校は不要ですし、家や仕事も自分で探せます。
オーストラリア現地法人企業の契約社員に就職
現地法人のマーケティング会社で、短期契約社員で時給2,400円(月給:25万円くらい)のオフィスワークに就けました。上場企業でのオフィスワーク経験×英語力の掛け合わせのおかげだと思います。
半年働きながら英語の勉強ができたこと、オフィスで必要な英語表現や日本以外のホワイトワーカー職の環境に触れられたことは、今の自分の価値観形成に大きく関わっています。
周りの大半の日本人のワーホリメーカーさんが違法な低賃金の日本食レストランなどに就いていたことを踏まえても、かなり優遇された環境に得ることが出来たなと思います・・・。
『お金・時間が限られた中でいかに有効に過ごせるか』は渡航先で重要です。フィリピン留学である程度英語を勉強しておいて本当に良かったと思いました。
ライフラインの確保にも英語は欠かせない
給料が振り込まれる現地の銀行のカード発行手続きや、住まいを探すときにも当然英語は必要です。英語の勉強をせずにワーホリに行っていたら、おそらく最も苦労していた点がここだったと思います。
フィリピンで学んだ英語力はこうしたやりとりにとても役立ちました。日々の生活(仕事・税金の支払い諸々)は問題なかったですし、住まいもオーストラリア人、スイス人、自分だけという完全英語環境を得ることが出来ました。
住まいに関しては、英語がある程度出来ない状態だと、日本人同士で住んでしまうケースが多いようですね。もしくはエージェントが介在していると、自分の希望通りにカスタマイズも難しいとも聞きました。
3.帰国後の仕事
フィリピン留学→ワーホリでのオーストラリアに滞在を経て、およそ1年後に帰国しました。そのときは大きく2つの選択肢を考えていました。
・蓄えた英語力をふまえて雇ってもらうか
・リセットされた状態を活用して職に就くか
私は後者を選択しました。
海外から帰国した後の私は「仕事は好きな場所・好きな時間・短い労働時間であるべき」という想いが強くなっており、そのポジションを叶えるべくスタートアップのITベンチャー企業に入ることに決めました。現在は、自分の裁量で仕事を決め、在宅で仕事を行えるところまで実現できました。もっと自由になります。
4.人生の優先順位・価値観が見直せた
冒頭のとおり、退職してワーホリ渡航を選んだ目的は『英語圏で生活して、語学習得だけでなく今までの日本の価値観や文化的な知見をブラッシュアップすること・見直すこと』でした。
そして1年間のオーストラリアの都市生活を経験して感じたことのひとつは『日本人、働きすぎ。余裕なさすぎ』ということです。
ステレオタイプの日本人的労働価値観を客観視できたことで、もっと自由な考え方・働き方にシフトチェンジでき、それを実践できているのは、フィリピン留学とオーストラリアのワーキングホリデーのおかげだと思います。
フィリピン英会話留学で失ったもの
一方で、フィリピン留学によって失ったものは何か。主に以下になります。
1.継続した職務期間
当たり前ですが、履歴書に空白が生まれます。滞在期間=離職期間とみなされます。試しに帰国後に転職エージェントを相談した際は、やはり条件の良い転職先は紹介してもらえませんでした。
2.貯金
当然ですよね。私の場合は2ヶ月のフィリピン滞在でおよそ40万円くらい掛かりました。たいした額でもなかったので、ワーホリ期間で取り戻すことができました。
・・・と、自分の場合は正直このくらいしか思い当たりません。とはいえいずれも人生において重要な事項ですよね。なので、目標と照らし合わせて、本当にこのいずれを失っても行きたいかはきちんと考えるべきだと思います。
30代フィリピン留学を成功させるためには
こうした経験を元に、フィリピン英会話留学をより効果的にするためのポイントをまとめてみました。
目標を明確にすること
長期の留学を行う際の学生と社会人の最も大きな差は「仕事を失うかどうか」です。いまの仕事を失って何を得たいのか。目標を明確にしておいた方が後悔はないはずです。なぜ行くのか?行って何を実現させるのか?漠然とした不安を抱えている方は、こうした目標の大枠はある程度考えられた方が良いと思います。
英語(特に単語と文法)の予習をすること
ここは自分が失敗した点でした。既にいろいろなところで言われていますが、フィリピン英会話留学に行く=英語を話せるようになるではありません。現地で学ぶべきことは、リスニング・発音・会話/ディスカッションなどに絞るべきです。単語や文法など自分ひとりでも学べるものは出発前に予習しましょう。ここで本当に大きな差がつきます。
個人的には、手っ取り早い文法の復習に関しては『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』をオススメします
英語のスキルを磨きたいだけなのであれば、今はオンライン英会話もカリキュラムが充実していますし、それで済んでしまうかもしれません。実際に渡航する前に一度お試しすることもオススメです。
不安要素をきっちり洗い出すこと
一つ目のポイントと重複しますが、不安は漠然としているから不安なんですよね。何が不安なのかを「なぜ、なぜ、なぜ・・・」と延々と自問して、明確にすべきです。
自分ではどうしようもならないことは、考えても意味がない!
まずは不安要素を以下のふたつにわけてみましょう。
①自分でコントロールできるもの
②自分ではどうしようもならないもの
そしてまず①を取り除いていくこと。ここからはじめていけば、不安要素を徐々にブラッシュアップできるはずです。そして②についてはなるようにしかなりません。考え過ぎるのはやめましょう。
自分のいち経験を元に、留学時とその後の状況についてまとめてみました。何かを決断する後押しになれば幸いです。