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MacBookは、DTM・音楽制作の現場においてプロのミュージシャンからも絶大な支持を得ています。特に2019年以降のMacBook Proは、エントリーモデルさえもハイスペックで海外で高評価です。この記事では海外レビューを参照しそのメリットをご紹介します。皆さんの疑問が少しでも解決すれば嬉しいです。
Contents
さっそく結論です。2019年以降のMacBook Proは、最安のエントリーモデルも下記全てに当てはまり、DTM・音楽制作に長けています。
- 音楽制作に必要なスペックを満たしているから
- 値段相当の価値を備えているから
- DTM・音楽制作に重要なシングルコアの性能が優れているから
- バッテリー寿命が長いから
- DTM・音楽制作に最適なThunderboltが使えるから
以下は、WindowsからMacへ移行したミュージシャンの声です。
アップル製のコンピューターには、自分が望むすべてのものがあった。ユーザーインターフェイスはとても直感的で、エラーも発生せず制作に没頭できる。ドライバーは自動的にインストール・更新されるし、プラグインはフォーマットごとに自動的に編成され、ソフト側ですぐに認識される。
音楽制作について、Macには他よりも不利な点は存在しない。世界中のプロのスタジオがグラミー受賞ヒット曲を生み出すためにアップルのコンピューターを使用している理由がこれだ。
Windowsを使用していたころは、音楽制作ではないことに多くの時間を費やしていた。Windowsは、異なるメーカーが組み立てたさまざまなコンピューターで実行するように設計されている。つまりコンピューター同士に連続性がないために発生する多くのエラーの対応に時間を費やしていたんだ。
https://decibelpeak.com/best-computer-for-home-recording/
こういった評価をMacbookが受ける理由を詳しく見ていきましょう。
MacBook Proは音楽制作に必要なスペックを満たしているから
DTM・音楽制作はそれなりにノートパソコンに負荷をかける作業です。そのため、以下スペックが目安となります。
強力なCPU(シングルコア)
オーディオファイルを処理するには、優れたシングルコアパフォーマンスが必要です。また複数のCPUを搭載したクアッドコア(4つのコアを搭載したモデル)が理想的です。もちろんヘキサコア(6つのコア)やオクタコア(8つのコア)も選択肢として考えられます。
8GB以上のRAM
RAMの数値が大きければ大きいほど、容量の大きいソフトを用いた作業などを同時に行えます。これは音楽制作にも大きく影響します。少なくとも8GB、より多くのRAMがあったほうが当然良いです。
高速なSSD
読み込み時間を短縮するために、高速なメモリを搭載したSSDが理想です。
長いバッテリー寿命
およそ10時間のバッテリー寿命があることが標準的かつ妥当な選択肢といえます。
Thunderboltポート
ThunderboltポートはAppleのコンピューター専用のポートで、音楽制作で最高のパフォーマンスを発揮する規格です。
2019年以降のMacBook Proであれば、これらすべてのニーズを満たせます。エントリーモデルでも、大半の音楽プロデューサーに適したスペックを誇っているのです。また、Retinaディスプレイは、小さな画面サイズでも十分な明瞭さがあります。
近年のモデルに搭載されているTouch Bar機能も、音楽プロデューサーにうってつけの機能。下記のデモのようにGarageBandやLogic Proでその効果が発揮されます。
最新のMacBook Proは値段相当の価値を備えているから
Apple製品は高値ですよね。それが一番のネック。ですが長期的な視点で考えるとWindowsよりも安価ともいえます。なぜならOSそのもののアップグレード自体には1円もお金がかからないためです。
また、ゼロから音楽制作をはじめる人にとって、Apple製品にはDAWソフトGarageBandが予め搭載されている点もかなりの価値があります。そしてアップルが保有する膨大な音のライブラリにアクセスして、すぐに音楽制作を始められます。
そしてLogic Proへのアップグレードも、平均的なDAWソフトウェア購入額よりも安価で済みます。
このように、長期的な視点でハードウェア/ソフトウェアの品質を考慮すると、Macbookの方が節約につながる可能性があります。
最新のMacBook ProはDTM・音楽制作に重要なシングルコアの性能に優れているから
CPUの性能は音楽制作にとても重要です。特に、クアッド(4つのコア)、ヘキサ(6つのコア)、オクタ(8つのコア)といった「コアの数」よりも「シングルコアの性能」が優れていることが重要です。
オーディオ(トラック)の処理は、必ずしも並列ではなく順番に行われる場合もあります。つまり、利用するDAWやプラグインの種類によっては、シングルコアが順番に処理を行うということ。こうした処理が行われる場合、コアの数は意味をなしません。
たとえば、複数の音源モジュールを組み合わせて音色をつくる、世界的に有名なソフト『REAKTOR(リアクター)』は、ひとつのコアのみで動作が処理されます。コアの性能が高くなければ、いくらコアを積んでいても無意味なのです。
複数のコアがあることは、他の作業が効率的に分散されるというメリットがあります。しかしこうした処理速度そのものが速くなるわけではありません。
2020年モデルのMacBook Proは2019年のiMacより優れたコアを搭載している
2019年の13インチのMacBook Proのエントリーモデルにも搭載されているIntel Core i5-1038NG7 @ 2.0 GHz (4 cores)は、とても優れたシングルコアです。
以下のGeekbench Macが掲載しているベンチマークチャートでは、2020年版の13インチのMacbook Proは2019年発売のiMacより優れたシングルコアを搭載していることがわかります。

Screen From : Mac Benchmarks Geekbench Browser
上の数値は、シングルコアのパフォーマンスに関するスコアを表しています。
2019年の13インチのMacBook Proのエントリーモデルが2015年のiMacよりも優れています。

Screen From : Mac Benchmarks Geekbench Browser
音楽制作における重要な性能であるシングルコアは、もはやデスクトップとラップトップで大きな差がなくなりつつあるともいえます。
RAMは8GB必要
ノートパソコンのRAM(メモリ)は、近年は8GBが標準的といえます。そして近年のMacBook ProもRAMは最低でも8GBは積んでおり、16GB以上にアップグレードが可能です。
8GBでも問題なく音楽制作・DTMは行えますが、用途によってはアップグレードを検討する場合もありえます。
またRAMの速度も音楽制作にとっては検討要素です。エントリーモデルの現在の標準速度は2.0 GHzなので、許容範囲といえます。
DTM・音楽制作では、RAMを使用して大規模なサンプルライブラリを読み込んで作業を行うケースが多いです。有名なのは『Kontakt』などですね。
こうしたサンプルライブラリの平均サイズは2GB程。仮にこれらを4つ同時に使用する場合、8GBをフル稼働させることになります。こうした状況で作業がしづらい場合、MacBook Proなら16GB以上にアップグレードできるというわけです。
ストレージは高速SSDに変更するとさらに便利
逆に言えば、もはやMacBook Proでもデスクトップ並みの大規模なサンプルライブラリを読み込んで作業できる可能性を持っているということ。ですがエントリーモデルのストレージの容量では頼りない場合もあり得ます。
そこで、ストレージを超高速SSDに交換することで、このポテンシャルを活用できるようになります。メインで使うソフトをSSDにインストールしておけば、外部HHDを用いるよりもはるかに効率的に作業を行えます。
ソフトウェアは基本的に内部メモリにインストールします。この場合128 GBで十分ですが、Thunderbolt HDDを使用すればサンプルライブラリをインストールし、プロジェクトを保存します。HDDは2つ購入して、ひとつはバックアップとして使用しましょう。
最新のMacBook Proのバッテリー寿命は最大10時間!
ノートパソコンの最大の欠点はバッテリー寿命。DTM・音楽制作のような要求の厳しいソフトウェアを実行すると、バッテリーの寿命がかなり短くなります。
ですが、最新のMacBook Proのバッテリー寿命はなんと10時間。携帯電話と同じ長さ。これまでから大幅にアップグレードされました。ただしもちろん高負荷のアプリケーションを実行すると、その寿命が大幅に短くなります。
USB-C 61W電源アダプターを使えば、急速充電でスピーディーにMacBook Proをフル充電できます。
DTM・音楽制作に最適なThunderboltが使えるから
DTM・音楽制作や映像編集などは、パソコンに対して高い負荷がかけるアプリケーションを使わなければなりません。アップルの規格であるThunderboltは、高い負荷のアプリ利用にもメリットがあります。
まずThunderboltの最大10 Gbpsのデータ転送速度に対抗できる他の規格は他にありません。そして優れた効率性。ドライバーに依存するUSBとは異なり、Thunderboltはオーディオ/ビデオデータ転送専用の経路を持っているのです。
つまり、CPUとは独立してThunderboltは動作できるため、かなり安定したパフォーマンスが保証されるということです。
Thunderboltオーディオインターフェースも購入しやすいラインナップが登場しつつあります。
またThunderbolt型の外付けHDDを用いれば、オーディオインターフェイスと完全に連携し、USBよりも格段に優れた安定性とデータ転送速度で作業が行えます。
Thunderboltは、複数のデバイスを同時に「デイジーチェーン」接続も可能。MacBook 側にポートがひとつしかなくてもThunderbolt同志を繋ぎ合わせて接続することができます。
エントリーモデルの13インチMacBook Proには、2つのThunderbolt 3ポートが搭載されているので、十分といえます。
まとめ
2019年版のMacBook Proをご紹介しました。エントリーモデルにおいても下記全てに当てはまり、DTM・音楽制作に長けています。
- 音楽制作に必要なスペックを満たしているから
- 値段相当の価値を備えているから
- DTM・音楽制作に重要なシングルコアの性能が優れているから
- バッテリー寿命が長いから
- DTM・音楽制作に最適なThunderboltが使えるから
私自身は、本記事の執筆の1年半前にWindowsのノートパソコンを購入済みです。ですが、この調査結果を先にわかっていれば間違いなくMacBook Proを買っていたと思います。特にThunderboltのメリットなどを知っておけば…と、ちょっと後悔してます。
今のところ負荷の高い作業をしていませんが、将来的に徐々にマックとの差が出てくるのかもな、とも思ってます。
併せてこちらもどうぞ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Header Photo by Tianyi Ma on Unsplash