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クリエイター用PCとしてMacBook Pro並みの高スペックを誇り、DELLという高いブランド力と信頼性を持つDELL XPS 15は、音楽制作・DTM用のノートパソコンとしても必ずお勧めのレビュー・ラインナップに上がります。この記事では音楽制作に必要なスペックと共にDELL XPS 15のスペックを詳しく紹介します。
Contents
さっそく結論。
DELL XPS 15は、MacBook Proと同スペックながら、半額近い価格で入手できる優れたノートパソコンとして高い評価を誇っています。
主な特徴は下記です。
- 音楽制作の定番マシンのMacBookと同スペックのノートパソコン。
- MacBookと同等のスペック(CPU・メモリ・SSD)ながらおよそ半額近い価格で手に入る
- 音楽制作の未来を担うポート規格『Thunderbolt 3』を搭載している
こうしたスペックのため、音楽制作・DTMにお勧めする専門家も多数存在します。ガジェット系メディアとして有名な『エンガジェット』の編集長も「HP x360、Surface Book 2とDell XPS 15の中で音楽制作をするならば、Dell XPS 15を買う」と発言しています。
音楽制作・DTMに欠かせないスペックの確認
高性能のCPU(特にシングルコアの性能)
音楽制作にはCPU、特に優れたシングルコアのパフォーマンスがまず必須になります。そして当然複数のCPUを搭載していることも重要です。クアッドコア(4つのコアを搭載したモデル)以上が理想です。
音楽制作の未来を担う規格:Thunderbolt 3
Thunderbolt 3は、現在最も高速なデータ転送プロトコルです。レイテンシ(遅延)のなさと優れたリアルタイム同期性は、音楽制作の未来を担っているとも言われています。
8GB以上のRAM
RAMの値が大きければ大きいほど、大容量を要するソフトを扱いやすくなります。少なくとも8GBは、もちろん16GB以上あることを代表的なソフトウェアのメーカーも推奨しています。
高速なSSD
データの読込み時間を短縮し、効率的に作業を行うためには、高速なメモリを搭載したSSDが一般的になりつつあります。
長いバッテリー寿命
機動性・携帯性を重視するなら、バッテリー寿命は10時間くらいが標準的かつ妥当といえます。
DELL XPS 15のスペック詳細
DELL XPS 15のスペックは下記の通りです。
CPU | 第9世代 インテルR Core i7-9750H (12MB キャッシュ, 最大 4.5GHz まで可能, 6 コア) |
---|---|
RAM | 16GB DDR4-2,666MHz, 2x8G |
ポート | 4レーンのThunderbolt 3ポート、USB Type A×2、HDMI 2.0 |
ストレージ | 512GB M.2 PCIe NVMe SSD |
ディスプレイ | 15.6 インチ 1920×1080 IPS 反反射コーティングの非接触スクリーン |
バッテリー | 10時間程度 |
音楽制作・DTMに欠かせない要素を以下で詳しく見ていきます。
CPU
音楽制作・DTMではCPUがとにかく重要な役割を担います。中でもシングルコアの性能が重要。なぜなら、ソフトウェアによっては、複数のコアで並列的に処理をするのではなく、ひとつのコアのみでしか処理されないようなものもあるためです。
4コア、6コア、8コアといったマルチコアももちろん大事な要素です。ですが、音楽制作・DTMでは、コアそれぞれで負荷が異なるような状態になることもあり得るのです。代表的なソフトが『Reactor』などですね。
DELL XPS 15には『インテル Core i7-9750H』が搭載されています。CPUを数値で評価するサイト『Geeek Bench』のランキングを見ると、このシングルコアの性能は優れていることがわかります。
このシングルコアの1068という値は、近年のマッキントッシュ製品と比較しても引けをとらない性能です。以下は1068以下のマッキントッシュ製品の一覧。ご覧の通り、近年のmacBook製品よりも優れていることがわかりますよね。
世界で最も有名かつ代表的なDAWのひとつ『Ableton Live』のヘルプページには、CPUについて以下のような記載があります。
コア数に関係なく、2.0 GHzを超えるクロック周波数のCPUを選ぶようにしてください。 2.0 GHz以下のCPUでもLiveは動作しますが、能力が十分に発揮されなくなります。
参照:推奨しているコンピュータの動作環境 – Ableton (https://help.ableton.com/hc/ja/articles/209775305-推奨しているコンピュータの動作環境)
DELL XPS 15が搭載しているCPUは4.5Ghzですので、軽々クリアしていますね。
ポート
ポートにThunderbolt 3が搭載されているかも、近年音楽制作・DTMにおいて大事なポイントになりつつあります。なぜならThunderbolt 3は、USB 3.1(現時点のUSBの最新規格)の4倍のデータ転送速度を誇っているためです。
データ転送速度が速いとなぜ音楽制作・DTMに良いのかというと、レイテンシ(音の遅延)が起こらず、リアルタイムの同期が行えるオーディオインターフェースが使えるようになるためです。
Thunderboltは、インテルとアップルによって、オーディオや動画アプリを念頭において開発された規格です。よって、低いレイテンシやリアルタイム同期に重点が置かれているのです。
音楽ジャーナリストでもあり、音楽エンジニア・技術の権威のひとりともいえるクレイグ・アンダートンは、Thunerboltはノートパソコンなどのモバイルオーディオ制作の新しい選択肢になると語っています。
DELL XPS 15にも搭載されていることからわかるように、クリエイター向けのウィンドウズ機にも徐々にThunderboltは浸透しつつあります。
RAM(メモリ)
DAWの代表格でもあるAbleton Liveなどのソフトウェアの必要動作環境は4GBです。ですが、それではちょっと不安があるため、2020年時点では一般的に8GB、16GBが推奨されています。
RAMが多いほど、快適な処理が可能になります。Live 10は最大16EB(エクサバイト)のRAMをLive 10で使用することができます。これは、一般的なコンピュータに搭載されているRAMよりもはるかに大きい数値です。 Abletonでは、8GB、もしくは、16GBのRAMを推奨しています。Liveの必要動作環境 (英語)のRAMは4GBです。
参照:推奨しているコンピュータの動作環境 – Ableton (https://help.ableton.com/hc/ja/articles/209775305-推奨しているコンピュータの動作環境)
この推奨値は、音楽制作は複数のソフトウェアを同時に作業するケースが一般的であることが背景にあります。Abletonの必要動作環境だけでは、他のソフトウェアが稼働しない可能性があります。
特に『Kontakt』といった大容量の生楽器のサンプルライブラリを読み込むソフトは、少なく見積もっても2GBのRAMが必要になります。これを2つ以上利用し、Abletonも稼働させたらそれだけで8GBに達してしまいます。よって16GBあると良いというわけですね。
512GBのSSD
大容量のソフトを用いる場合、その読み込み元として大容量のストレージも必要になります。また読み込み速度も速いに越したことはありません。下記のとおり、Abletonも速度を加味してSSDを推奨しています。
SSDの価格が高いですが、SSDを使用すると、コンピュータの起動速度、アプリケーションの起動速度や動作速度、ファイル(Liveで再生するオーディオファイルを含む)の転送速度が速くなるなど、コンピュータが高い能力を発揮するようになります。
参照:推奨しているコンピュータの動作環境 – Ableton (https://help.ableton.com/hc/ja/articles/209775305-推奨しているコンピュータの動作環境)
音楽制作におけるノートパソコンの容量は512GBで十分とされています。
静音性について
海外メディアを調査する中で、DELL XPSの静音性についての言及も観かけました。冷却ファンがどのくらい騒音を発するかという点についてですね。直接的に音楽制作の作業とは関係ないですが、記載しておきます。
XPS 15は、CPUとGPUの初期テストでは高温で稼働するが、これはファンが冷却しようとしているためではない。ファンが激しく動作する際はとても音が大きい。しかしありがたいことに「うなり声」というよりは「ヒューッ」というような感じだ。他の多くの薄型軽量ノートパソコンのように、膝の上で熱くなることがなく、(重い処理を必要とする)ゲームを除けばすべての用途で快適に使用できる。
参照:https://www.ultrabookreview.com/29145-dell-xps-15-7590-oled-review/
まとめ
DELL XPS 15はMacBook Proと同スペックながら、半額近い価格で入手できる優れたノートパソコンです。
- 音楽制作の定番マシンのMacBookと同スペックのノートパソコン。
- MacBookと同等のスペック(CPU・メモリ・SSD)ながらおよそ半額近い価格で手に入る
- 音楽制作の未来を担うポート規格『Thunderbolt 3』を搭載している
マックを購入する理由がない(本格的にプロの音楽関係者として活動したいわけではない・初期投資額が少ないなど)場合、十分のスペックを安価に入手できる点が評価されている印象を受けましたね。ユーチューブでもMacBookからDELLに鞍替えしたクリエイターのレビューが沢山あったりもします。
下記もMacBookや他のウィンドウズ機器との検討の際に下記記事もどうぞ。
おまけ:その他海外評価
アメリカのメディア『Ultra Book』には、DELL XPSに関する総評が細かく載っていました。音楽制作というより、もっと高負荷のゲーミングを想定していますので、あくまで参考としてご覧ください。
良い点
- 見た目と作りの良いノートパソコン
- 最新BIOSを搭載した強力なCPUとGPU性能
- 利用可能な様々な構成
- 優れたバッテリー寿命
悪い点
- 欠陥が発生しやすい有機ELディスプレイ、白いコンテンツを長時間見ても快適ではない(※)
- 安定したパフォーマンスには、CPUをアンダーボルテッドしてリパストの必要有り(※)
- NVMeドライブが1台のみ(※)
- 弱いオーディオ(搭載されたスピーカーに関する評価です)
- キーボードとタッチパッドは改善の余地あり
※:高負荷ゲームでの使用を想定した際の評価です
参照:https://www.ultrabookreview.com/29145-dell-xps-15-7590-oled-review/
BIOSアップデートによってXPS 15 7590のパフォーマンスの一貫性が大幅に改善されたことで、7590はGTX 1650 GPU、ウェブカメラの配置、しっかりとした筐体のデザイン、優れたポートのチョイス、そしてリーズナブルな価格のおかげで、薄型・軽量のプロフェッショナル/ワークステーションノートPC市場において、はるかに競争力のある選択肢となっている。
参照:https://www.ultrabookreview.com/29145-dell-xps-15-7590-oled-review/
改善されれば良い点として、2つ目のThunderbolt 3ポート、2番目のPCIe NVMeスロット、より良いスピーカー、より良いキーボードなどがいくつか残っている。しかし、それでもDELL XPSは信頼性の高い保証に裏打ちされた、良好なパフォーマンスを持つ、見た目の良いラップトップであり、2019年においては、ルックス、携帯性、およびCPU/GPUのパフォーマンスを重視する人のための良いオプションだ。
参照:https://www.ultrabookreview.com/29145-dell-xps-15-7590-oled-review/
Header photo by Brandon Hoogenboom on Unsplash