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SNSの発達によって、有名人自ら発信することが増えています。今回は、Spoitfyでチャート1位を獲得したプロデューサー、KENNY BEATSが、自身のチャンネル等で発進した音楽制作に関する若いアーティストへのアドバイスをまとめてみました。これから音楽制作・DTMを始める方、行き詰っている方にとって後押しになれば嬉しく思います。
Contents
Kenny Beatsとは
Kenny Beats(ケニー・ビーツ)は、1991年生まれのアメリカのプロデューサー。ヴィンス・ステイプルズ、JPEGMafiaなどアメリカの超売れっ子ラッパー達の楽曲を手掛ける、現在最も注目されているプロデューサーのひとりです。
2019年にはコメディアンのザック・フォックスに提供した楽曲がSpotifyの米国バイラルチャートで長期間1位を維持し、2200万以上再生されました。
Kenny Beatsは近年、ラッパーを自身のスタジオに招待してフリースタイルをする企画”The Cave”をYouTubeで開始しており、上述のSpotify No1ヒットもこの企画から生まれたものです。
そして2020年、Kenny Beatsはコロナによる自粛期間を使って、ストリーミング配信サービス『Twitch』で、自身の楽曲制作の模様の公開も始めました。音楽制作の作業工程だけでなくメンタル面などについても語っており、本気で音楽で生計を立てることを目指している人にはとても参考になる内容です。
Kenny Beatsが使用している機材
PCはMacBook Pro。やはりプロはMacBook Pro使用率が多いですね。
なぜMacBookが選ばれるかは下記もご覧ください。
スピーカーはこちら。
KENNY BEATSからDTM初心者へのアドバイス
ここからはKENNY BEATSの具体的なアドバイスをご紹介していきます。
生計のために仕事を持つか、音楽だけに集中すべきか
まずは、プロを目指す若者へのメッセージです。仕事をせずに音楽を作り続けるか、仕事をしながら音楽を作るべき?という質問への回答。
絶対に何か仕事を持つべきだ。時間がそっちに取られると音楽制作の妨げになるのは当然わかってる。でも君は誰かと競争してるわけじゃないんだよ。誰かとレースしてるわけじゃない。20台前半で成功しなければならないなんてことはないんだ。
Jay-Zの最初のアルバムは27歳だった。音楽以外でもそう。アメリカの最も成功している起業家のMark Qubanなんて28歳で所持金ゼロ円だった。でも今は億万長者だよ。
誰かと競争してるんじゃないんだから、自分の人生を楽しもう。音楽家への道はその中にあるべきだよ。以前、他のことを気にせず隠れて音楽を作ってることにちょっと罪悪感を持った時期が俺もあった。税金が払えなくなったりしてお金で行き詰るとストレスになるし、そんなの馬鹿馬鹿しいだろ。
だから、何でもいいから仕事は持っていよう。周りは気にしなくていいんだ。そしてお金はちゃんと貯めておこう。
引用:Kennybeats Should I get a job or focus on my passion? on YouTube
音楽制作を簡単にする方法
続いて、どうやって音楽制作を習慣化するかについてのアドバイス。
毎日14時間の音楽制作を10日間続けたら、最後の日には最高の音源を作れるようになる。もし毎日16時間を3週間続けたら、めちゃくちゃ最高なプロデューサーになれる。これが一般的に言われる『1万時間の法則』ってやつだね。
自分をそこまでハードに制作に向かわせることが出来たら、中毒化できる。最初は作るのが苦痛かもしれない。でも毎日の行動が習慣になる。ネトフリを観たりパーティーしたりする必要がなくなる。
ドラムサンプルをダウンロードしたり、作り方を学んだりして、音楽制作に関することに中毒的になってくるんだ。その状態になれば、一番簡単にできることが音楽制作になる。
俺は健康状態がおかしくなるまでスタジオに籠っていた。自分の音楽を聴いて毎回泣けるくらいになるまでスタジオにいた。もし自分が自分の音楽で興奮できなかったら誰も興奮しないよ。
もし自分の曲を聴かせる前に何か前置きや言い訳があるようなら、誰もその曲を好きにはならない。「ミックスがまだ完全じゃない」「本当は〇〇したいんだ」とか何か言い訳をしながら誰かに曲を聴かせるなよ。それはダサいよ。
自分の音楽を誇りに思えないなら、十分な時間をかけてないってことだ。毎日14時間働いてるか?そうしないと良い結果はもたらされないよ。
引用:Kenny Beats Advice On The 10.000 Hour Rule on YouTube
彼がいう『1万時間の法則』とは、マルコム・グラッドウェルが提唱する法則ですね。ビル・ゲイツやジョブスが生まれた背景を、彼らがかけた時間に注目した以下の著書に詳細が記載されています。
音楽制作のモチベーションを維持する方法
普通の仕事をしている人の場合、仕事以外の時間をどう過ごしてる?パーティーに行ったり誰かを追いかけまわしたり、ネットフリックスを観たりなんてしなくてもいいだろ?もし時間があるなら10時間くらい毎日音楽制作に時間を費やせば、スキルアップできる。
YouTubeで作り方を学ぶことも音楽制作に費やす時間といえる。そうやって音楽を作り続けること自体がモチベーションのキープにも繋がる。
誰も君に音楽制作を強いることはない。だから自分が熱狂するしかないんだ。俺は友達と夕食を食べる時間を毎日はとらないし、毎日パーティーにも行かない。俺に必要なものは部屋とスピーカーだ。ゲーム機なんていらないよ。
明日は今日よりも10人多く自分の音楽で感動させるんだ。それが自分のやることだ。
引用:Kennybeats: TIPS TO STAY MOTIVATED on YouTube
但し、モチベーションを保つには適度に休み、楽しむことも大事だとも語っています。
モチベーションを高く保とう。いつでもどんなセッションでも超働くこと。集中しなおすためには、自分に強いることをやめる必要もあるけどね。考えすぎると制作の楽しみがなくなっちゃうから。悲しい音楽だったりリラックスした音楽でも、自分が良いと思ったり最高だって興奮しながら作るべきだよ。
俺の場合は、制作の最終工程を常に念頭に置きながら制作している。そして、もし集中力が切れたら何か食べたり飲んだり、寝たり、友達を遊んだりしてリフレッシュした方が良い。そして創るのが楽しいと感じ始めたり、例えば映画を観たりしてまたインスパイアを得たりしたら、それが制作に戻るタイミングだよ。無理やり制作しすぎないこと。
引用:Kennybeats Should I get a job or focus on my passion? on YouTube
音楽に情熱を持てること自体が才能
最後は、音楽が好き=必ずしもミュージシャンになるという選択肢しかないわけではない、という話。
俺の周りの友達は、何やっていいかわからないって連中が多い。だからもし音楽に情熱があると言えるなら、音楽こそ君の進むべき道なんだ。自分がミュージシャンにならなくても、機材を作ったり、ストリーミング配信チャンネルを運営したりして、ミュージシャンを助けることができるかもしれない。世の中にはたくさんの方法ややり方があるんだよ。
俺のマネージャーの話をしよう。彼は大学時代に音楽を作っていた。彼は当時多くのことを学び、挑戦し、ミュージシャンそのものやライブを仕切ること、ブランドを作ることが好きだって事に気づいて、マネージャーが向いてると感じたんだ。
彼は新人アーティストを探すこと、彼らを助けること、彼らのために正しい計画を作ってあげることが好きなんだ。つまり彼は音楽が一番好きなことなんだけど、ミュージシャンにはならなかった。
俺が言いたいのは、音楽に情熱を持てること自体が才能だってことだよ。
引用:Kenny Beats: Put Some Money Into Yourself on YouTube
まとめ
今回はアメリカの若手注目プロデューサー、Kenny Beatsの発言から、音楽制作・DTMに役立つアドバイスをまとめてみました。こうした活躍中の人の生の声が聴けるようになるなんて、本当に良い時代になりましたね。
それは同時にライバルも多くなることにもなりますが、彼の言う通り、人生も音楽制作も競争ではないのですから、周りを気にせず自分の目標に向かってモチベーションを高めながらスキルを磨いていきたいところです。
また作る意欲が湧いてきました!
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著者が音楽制作・DTMに使用しているノートパソコンは、マウスコンピューターのDAIVです。
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