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この記事では、DTMなどで個人で音楽を制作して収入を得る方法について、海外メディアを調査し、いくつかの方法をまとめてご紹介しています。
1.今すぐ音楽を作り始める
まず、自分の楽曲が必要です。むしろ、楽曲さえあれば、レーベルに所属したり、物流ルートを確保しなくても、個人で音楽を収益化できるチャンスが近年増えています。
さらに近年は、優れた機材を安価に入手できるようになりました。下記では音楽制作・DTMに必要な安価な機材をご紹介しています。音楽制作をはじめるご参考になればうれしいです。
筆者も少額ながらDTMで音楽を作り、個人でストリーミング配信を行って、定期的な収入を得る事が出来ました。
2.音楽をストリーミング配信する
最もわかりやすい収益源は、楽曲そのものの売上・収益です。そして、2020年代の音楽売上の重要な要素を担うのが、ストリーミング配信の収益です。
ストリーミング配信から得る収益は、アーティストにとって現実的な選択肢になりつつあります。とはいえ、この記事で挙げるすべての収益源に言えることですが、市場で需要のない音楽では、すぐに収益を上げることは難しいです。(もちろん音楽的な評価や価値は別の話です)
そして、すぐに収益を上げるには、聴いてもらう機会を増やす=配信数を増やす必要があります。レーベルからリリースしたり、既に著名なアーティストとコラボレーションすることは、昔から存在する近道です。
ただし、ストリーミング配信の時代は、収益の分割について注意が必要です。もしレーベルから曲をリリースした場合、(配信前提の契約であっても)売上の50%が取られます。もしコラボレーションしたアーティストがいれば、さらにそこから引かれます。
ゼロから完全に一人で行えることは残念ながら限られています。ですが、単価の安いストリーミング収益を最大限に活用しようとする場合、いかに自身の取り分を増やせるかも考慮すべき重要です。
逆に言うと、レーベルに所属することや、誰かとコラボレーションする場合は、その価値があるかをその後も問い続ける必要があります。
以下は、トップストリーミングサイト別の単価を説明した図です。
- Apple Music:月間20万再生
- Spotify:月間33.6万再生
- Youtube:月間210万再生
※上記図作成時の再生単価
3.楽曲(ライセンス)使用料を得る
世の中のほぼすべての映像コンテンツには、音楽が欠かせません。動画で既存の音楽が使われる場合、著作権使用料が発生します。海外ではシンク・ライセンスと呼ばれ、既に制作済みの楽曲で収益を得る優れた手段として知られています。
シンク・ライセンシングとは
シンク・ライセンスとは、映画、テレビ番組、コマーシャル、ビデオゲーム、プレゼンテーション、YouTubeのビデオなどの動画に音楽を「同期」させることです。
このように、楽曲が映像にライセンスされている場合、楽曲の使用料は作曲家/出版社に支払われ、トラックの使用のためにマスターレコーディングの著作権者に支払われます。
もしあなたが曲を書いており、権利も保有している場合、パブリッシャーになります。あなたが録音物を所有している場合は、著作権者でもあります。どちらにも当てはまる場合は、両方の印税が支払われることになります。
参照:cdbaby.com
シンク・ライセンシングを始めるには、2つのステップが必要です。
- ライセンシングするために自分の楽曲を用意する
- 楽曲をライセンシング登録する
1つ目は当然ですね。ライセンスさせたい楽曲がなければ始まりません。
2つ目の楽曲をライセンス用に登録するには、管理会社との契約が必要になります。海外では、かつてこうしたライセンス契約・登録は、レコードレーベルによって管理されていましたが、近年は、インディペンデントなアーティストにも登録が開放されつつあります。
ですが、残念ながら日本では契約は個人で行うのが難しいのが現状です。
日本では個人でYouTube コンテンツIDの登録が可能
日本では、クリエイター個人で申請できる最も簡単な方法を、TuneCore Japanが提供しています。
TuneCore Japan経由で配信した楽曲は、YouTubeのコンテンツIDや、facebook・インスタグラムのミュージックスタンプでの利用された場合に収益化することが可能です。
厳密には、コンテンツIDとシンクライセンスは別モノですが、完全な個人でも、楽曲そのもののの販売以外の収益確保の手段は徐々に増えつつあります。
4.他のアーティストのために制作する
音楽制作が誰にとっても身近になったとはいえ、多くのアーティストが自分の音楽を制作してくれる人を必要としています。
音楽制作・DTMでお金を稼ぎたいと思っている方々に最適な方法ですし、他のアーティストの手助けにもなります。
こうした依頼を受けるためには、実績、ポートフォリオが重要です。作風がわかるだけでなく、商業的な実績があれば、依頼がくる確率は当然高くなります。他のアーティストに自ら売り込む場合、外部に公開できる音源がなければなりません。
そして、専用の音楽を必要としているアーティストを見つけます。音楽制作を始めたばかりの方の場合は、友達経由などで探すなどの方法も検討しましょう。たとえば、ラッパーや、音楽学校に通っているシンガーと友達の友達を探すなどです。
もし商業的な実績があれば、既に活躍しているアーティストにアプローチします。一緒に仕事をしたいと思うアーティストを見つけて、メールなどでポートフォリオを送るなどで繋がりを作りましょう。
収益は、当然ピンからキリまで存在します。料金は、相手の影響力、自分の経験、トラックにかかる作業量に基づいて増減します。米国では1トラックあたり2万円から10万円が目安とのことです。
5.クリエイター向けのサンプルパックを販売する
オーディオやMIDのフレーズやループを購入して使えるサンプルパック。DTMにはもはや欠かせないものです。
そしてサンプルパックは、購入する側だけではなく、販売する側になって収入を得るという選択肢もあります。
サンプルパックには、以下のようなものがあります。
- コンストラクションキット/サンプルループの作成
- ドラム・ライブラリの作成
- プリセットパックの作成
- ボーカルパックの作成
- ワンショット・ライブラリの作成
世界的に有名なサンプルパック提供サービスといえばSpliceですね。サイトに行けばどんなものが人気なのかがわかります。
サンプルパックを作成することは、音楽を作って適度な収入を得たいと考えている人に最適なだけでなく、実は、人気のあるジャンルを制作することで、音楽制作の練習をしながら、収入を得られるという側面もあります。
販売方法
ほとんどのサンプルパック会社は、ウェブサイトから問合せが可能です。Splice内で自分のスタイルに適したレーベルを探し、彼らにコンタクトを取るということも可能です。
ただし、いずれもかなりハードルは高いはずです。大半は海外サービスですし、競争相手も多いためです。
ただし、サンプルパック自体はデータ販売ですので、決済機能を有したウェブサービスであれば、売り切り型の販売は可能です。実際、bandcampでサンプルパックを販売しているクリエイターもいます。
まとめ
音楽制作・DTMで個人で音楽を制作し収入を得る方法をご紹介しました。
現代は、音源・楽曲さえあれば、レーベルに所属したり、物流ルートを確保しなくても、個人で音楽を収益化できる時代になりました。機材も安価になり、始めるコストもどんどん少なくなりつつあります。
筆者も安価で優れたノートパソコンを用いて少しずつ収益を得始めています。
まだ音楽制作を始めていない方のご参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。