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ノイズキャンセリング製品を立て続けに発売しているソニー。中でも2019年に発売された『Sony WF-1000XM3』はワイヤレス型イヤホンでありながらノイズキャンセリングも搭載し、海外メディアでも“音質ファーストなイヤホンの最新版”と高評価を得ています。この記事では、『Sony WF-1000XM3』がどんなイヤホンかを海外レビューの内容・評価とともに紹介します。
Sony WF-1000XM3の海外レビューの主な評価
『Sony WF-1000XM3』を簡潔にまとめると、ノイズキャンセリングヘッドホン並みの性能・音質がそのまま移植されたイヤホンです。
海外メディアのレビューでは、主に以下のような評価が書かれていました。
- 高級感のあるエレガントなデザイン
- ヘッドホンなみに優れたノイズキャンセリング機能
- 耐水性がないので、雨天や汗をかく状況は避けたい
そして下記のような方に最適なイヤホンです。
- 通勤者や旅行者など周囲の音を遮断したい人
- ヘッドホンなみの音質を求める人
- ノイズキャンセリングが好きな人
- 運動時(防水ではないのでゆるめの運動向け)
具体的な海外レビューのまとめもいくつかご覧ください。
ポジティブ面
* 優れた音質
* Google アシスタントとの連携
* モダンなデザイン
* 自動再生/一時停止の操作性
* 直感的なタッチコントロールマイナス面
* 高価
* 大きめな充電ケース
* 耐水性なしハイレゾに対応し、デザインと快適さは素晴らしく、接続強度も一貫している。完全ワイヤレスイヤホンタイプでノイズキャンセリング機能が必要な場合は『Sony WF-1000XM3』を検討リストの一番上に置く必要がある。
https://www.soundguys.com/sony-wf-1000xm3-review-25342/
長所
* ほとんどの主要な完全ワイヤレスイヤホンよりも手頃な価格
* 優れた音質
* フル機能の優れた専用アプリ
* 優れたバッテリー寿命短所
* ボリュームコントロールが本体にない
* 少しぎこちないフィット感と外観
* かさばる充電ケース概要
『Sony WF-1000XM3』は、ソニーの過去最高の完全ワイヤレスイヤホンだ。アンビエントサウンド・モードやアクティブノイズキャンセル機能でノイズ遮断をカバーできる点に加え、優れた音質と専用アプリで使えるカスタムEQ機能も特筆すべき点だ。 こうした性能をわずか25,000円程度でゲットできる。https://www.engadget.com/2019/07/31/sony-wf-1000xm3-review-true-wireless-earbuds/
良い
* 素晴らしい音と通話品質
* 素晴らしいバッテリー寿命
* 素晴らしいノイズキャンセリング
* 魅力的なアプリベースの機能
* 快適なフィット感悪い
* 耐水性なし
* オンボードのボリュームコントロールなし
* 少しかさばる機能満載の完全ワイヤレスイヤホンが必要で、ノイズのない音を聴きたい人に最適。
https://www.digitaltrends.com/headphone-reviews/sony-wf-1000xm3-review/
ご覧のように『Sony WF-1000XM3』は、高級感のあるデザイン、ハイレゾ対応の音質と、優れたノイズキャンセリング機能がいずれのメディアでも大好評でした。一方で”大きめのケースがかさばる点”や”防水ではない点”も揃って指摘されていました。
『Sony WF-1000XM3』とは
ここからは、改めて『Sony WF-1000XM3』の特徴をご紹介します。『Sony WF-1000XM3』は、2019年8月に発売された『完全ワイヤレス型ノイズキャンセリング・イヤホン』です。『WF-1000X』の後継機種にあたり、主にノイズキャンセリング機能の改善、ワイヤレス接続の強化、音質の向上が施されています。『完全ワイヤレスイヤホン』とは、左右のイヤホンが完全に独立して、Bluetoothなどの無線で音楽を聴けるタイプのイヤホンです。今ではだいぶ見かけるようになりましたが、そもそもソニーの参入を機に、完全ワイヤレスイヤホンの市場は爆発的に拡大したともいわれています。
前身モデル『WF-1000X』は、まだ『完全ワイヤレスイヤホン』が世の中で比較的新しいものだった2017年10月に発売され、その『音質ファースト』ともいわれるクオリティによって「世界で最も優れたワイヤレスイヤホン」といった賞賛の声が多く獲得しました。
『Sony WF-1000XM3』はその後継機種というわけです。優秀でないわけがありません。
『Sony WF-1000XM3』の主な仕様・デザイン性
主な仕様は下記の通り。
- 最長24時間のバッテリー寿命(ノイズキャンセリングをオンにした状態)
- 高品質ノイズキャンセリングプロセッサ『QN1e』搭載
- 6mmドライバー
- クイックチャージ機能
- Googleアシスタントと連携
Sony WF-1000XM3のデザイン
特徴的なのは、オーバーイヤー型ヘッドホンの『1000XM3』と同様に、エレガントで洗練されたデザイン。ブラック、プラチナシルバーいずれのバージョンも銅色のアクセントが入った優雅でシックなカラーウェイで、かなり物欲をそそられますね。もうひとつは独特な形状。Apple AirPodsのようなティアドロップ型のデザインではなく、かなり大きめです。これは人間工学に基づいた「トライホールドストラクチャー」という技術を採用していることが関係しています。耳の3点を支えることで、快適に圧力を分散するもの。これにより安定した装着性を実現しているのです。
左右のイヤホンの表面には、小さな光沢のある円形の滑らかなプラスチックのコントロールパッドが付いています。コントロールの機能は左右によって異なります。
Sony WF-1000XM3の特徴的な仕様
仕様で特徴的なのはどちらのイヤホンからも操作可能なタッチコントロール機能。これはスマホのようにイヤホンの本体をタップして操作できるというもの。凄い時代になりました。デフォルトでは、左のイヤホンをダブルタップするとノイズキャンセリングのモードが交互に切り替わり、右のイヤホンをダブルタップすると音楽をスキップできます。また、「OK グーグル」といえばGoogleアシスタントにもアクセスもできます。タッチパネルコントロールの設定は専用のアプリをスマホにダウンロードして、そこから実行できます。
特徴的な仕様の一つが『インスタントミュート機能』。左のイヤホンに指をかざすだけで音量が下がり、周囲の音が聞こえるというもの。イヤホンを取り外さなくても会話が行えたり、交通機関のアナウンスを確認できます。ヘッドホンタイプの『Sony WH-1000XM3』にも搭載されていますね。
さらに『Sony WF-1000XM3』は、『自動耳検出機能』もサポートしています。これはイヤホンが耳から外れたたら音楽が一時停止し、装着されたら音楽が再開するという機能。
この機能はライバル製品となるAirPods、Samsung Galaxy Buds、Beats Powerbeats Proでも見られたものです。『Sony WF-1000XM3』はいずれかのイヤホンを取り外すだけで自動的に再生が一時停止しますが、Samsungの場合は両方を同時に取り外す必要があるなど、製品によって仕様が異なります。
Sony WF-1000XM3のバッテリー性能について
イヤホンのみで最大6時間、充電ケースに3回分(18時間分)の充電が行えるため、合計すると24時間使えます。 ノイズキャンセリング機能をオフにすると、イヤホンのみで最大8時間の利用が可能です。また、10分の充電で90分利用できるクイック充電機能も搭載しており、旅行中などに便利も便利。
イヤホンをフル充電するには90分、ケースのフル充電には3.5時間必要です。ケースはUSB-Cケーブルを使用して充電します。
この充電ケースに対し「大きい」「ズボンのポケットには入りきらない」という指摘をよく見かけました。Apple AirPodsやCambridge Audio Melomania 1のコンパクトなケースと比較すると、たしかに分厚いです。このケースは『Sony WF-1000XM3』の独特の形状とサイズに起因しているものです。
確かにポケットに入れるほどの携帯性はないかもしれませんが、その分バッテリーが長持ちするわけですので、どちらを取るかですね。
Sony WF-1000XM3の付け心地
前述のとおり、人間工学に基づいた「トライホールドストラクチャー」によって、耳にぴったりフィットすることも高い評価の要因。ソニーは、数千の耳の形を研究し、人間工学に基づいて「トライホールドストラクチャー」を開発しています。メディアは概ねぴったりフィットする点を良いポイントとして評価しているものの、通常のイヤホンよりも大きいため、耳の穴が小さい人とってはきっちり装着するのがうまくいかなかったという評価も少し見受けられました。
Sony WF-1000XM3の接続性
『Sony WF-1000XM3』は、Bluetooth 5.0とNFCをサポートしており、ペアリングがシームレスに行えます。切断や遅延が起きないという声が大多数でした。
Bluetooth信号は堅実だ。1か月間毎日使用しているが、マンハッタンの信号が密集している街でさえ、音声が途切れたり切断されたりすることはない。
https://www.androidcentral.com/sony-wf-1000xm3-review
Bluetoothが切断した経験はなく、信頼性が高い。動画視聴でも音声と映像がずれたことは一度もない。
https://www.engadget.com/2019/07/31/sony-wf-1000xm3-review-true-wireless-earbuds/
ソニー曰く「WF1000Xと比較してレイテンシが75%短縮された」とのことです。
なお、aptX HD Bluetoothには対応していませんが、SBCやAACコーデックをサポートしています。
Sony WF-1000XM3のノイズキャンセリング機能
最も高い評価のひとつがノイズキャンセリング機能でした。『Sony WF-1000XM3』には、ソニーが独自開発したプロセッサ「QN1e」が搭載されているからです。
「QN1e」は、ノイズキャンセリング機能をオンにしつつ、高品質の音楽ファイル再生を可能にし、兄弟商品でもあるヘッドホンタイプの『Sony WH-1000XM3』を”ノイズキャンセリングヘッドホンの新しい王様”と評価されるに至らしめた要因とも言えます。
アトランタからロサンゼルスまでのフライトで飛行機のエンジンをどれだけうまく遮断しているかに驚かされた。ソニーのノイズキャンセリングイヤホン『WF-SP700N』よりもはるかに効果的だった。
https://www.soundguys.com/sony-wf-1000xm3-review-25342/
ソニー自身も「『QN1e』によって、前身モデルと比較してノイズキャンセリング品質を40%向上させたうえ、バッテリー寿命も延ばすことができた」と主張しています。
『Sony WF-1000XM3』の音質
ここからは『Sony WF-1000XM3の音の特徴、音質についてご紹介します。
海外のレビューでは総じて以下のような評価をされていました。
- 豊かで温かい音
- 深みのある豊かな低音と音色のバランスは、AirPodsやElite Active 65tを凌駕している
- あらゆる種類の音楽に最適
音に関する評価を数値で示すサイトをもとに詳しく見ていきます。
全体:7.1=正確で優れたサウンド
まずは全体の評価です。
『Sony WF-1000XM3』は、低音域、中音域、高音域が正確で、全体的に非常に優れたサウンドを提供する、適切な音質の密閉型インイヤー式完全ワイヤレス型イヤホンだ。ただし形状が一般的なイヤホンよりも大きいため、適切に密閉された状態になるのはは少し難しい。そのため人によっては低音が重いジャンルに共通する低音のアタック感が不足する場合も。高周波数の歯擦音(サ行とタ行の音)についても少しだけ鋭敏に感じる。
全体敵に、幅広い音楽ジャンルに適しているといえる。https://www.rtings.com/headphones/reviews/sony/wf-1000xm3-truly-wireless
バランスが良いようですね。大きめのイヤホンなので、人によっては低音の鳴りが物足りなく感じるかもと。数千の耳を人間工学的に研究したとソニーがいっているので、稀なケースなのではと思いますが。
さらに細かく見ていくと、低音域・中音域・高音域ともにオーバーイヤーヘッドホンなみのバランスの取れた高いクオリティの音質の値でした! さすがソニー。
低音:8.2=非常に優れている
『Sony WF-1000XM3』の低音の性能は”非常に優れている”という評価でした。イヤホンがフィットする人は強烈な低音を得ることができると。ハマらない人は物足りないかもしれないと。
中音:8.8=ボーカルなどを正確に再現できている
『Sony WF-1000XM3』は中域の性能も高い値でした。全体的に、ボーカルとリード楽器を正確に再現してくれるため、一般的な音楽リスナーであれば満足できると。
高音:8.7=フラットで優れている
『Sony WF-1000XM3』の高音性能も優れています。応答は非常にフラットだと。
音の再現性:9.2=遅延もなく優れている
再現性の値もとても高いですね。音の遅延をもたらす数値がしきい値よりもかなり低いため、タイトな低音と透明な高音の再生が保証されるとありました。また、周波数、振幅、および位相応答がかなり合致しており、音声、楽器、ゲームのエフェクト音などを正確に配置できるようです。
音漏れ対策:8.3=オフィスでも気にせず楽しめる
『Sony WF-1000XM3』の音漏れへの対策は非常に良好な値です。漏れの大部分は高音域を占め、漏れる音量はあまり大きくないため、オフィスで使っても周りに迷惑をかけることはありません。
ノイズの遮断性:6.7=騒音を遮断するのに十分な機能
『Sony WF-1000XM3』のアクティブノイズキャンセリング機能はまずまずという評価でした。ですが、これはオーバーイヤー型のヘッドホンも含めた評価なので、イヤホンにおいてはとても高い値です。周囲の騒音を遮断するのに十分な機能だと。
なお、『Sony WF-1000XM3』にはEQ設定機能が搭載されています。独自のサウンドプロファイルも作成できますし、既存のブライト、エキサイティング、メロウ、リラックス、ボーカル、トレブルブースト、ベースブースト、スピーチ、マニュアル(デフォルト)の9つのプリセットから選択もできます。
まとめ
『Sony WF-1000XM3』の特徴を海外メディアによる評価とともにご紹介しました。
- 高級感のあるエレガントなデザイン
- ヘッドホンなみに優れたノイズキャンセリング機能
- 耐水性がないので、雨天や汗をかく状況は避けたい
以下のような方々に最適なイヤホンです。
- 通勤者や旅行者など周囲の音を遮断したい人
- ヘッドホンなみの音質を求める人
- ノイズキャンセリングが好きな人
- 運動時(防水ではないのでゆるめの運動向け)
多くのメディアで、防水でないことを理由に、スポーツジムやワークアウトの用途ではお勧めしていませんでした。”汗を多くかく季節や雨天での利用もなるべく避けたい”ともありました。これからリリースされるバージョンアップ製品に防水機能が加わったら無敵の予感。
最後までお読みいただきありがとうございました。