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近年、老舗ソニーのノイズキャンセリング市場での勢いが止まりません。中でも最新モデル『Sony WH-1000XM3』は、ライバル製品を追い抜き“ノイズキャンセリング・ヘッドホンの新しい王”とも評されています。この記事では、そんな『Sony WH-1000XM3』の特徴を海外レビューの内容・評価とともに紹介します。
Contents
海外レビューの主な評価
海外メディアでは、主に以下のような評価が大半を占めており、とにかくベタ褒めです。
- 他製品をしのぐ優れたノイズキャンセリング機能
- 安定した音質
- 快適で驚くほどの心地よさ
- 短い時間で充電できるなど優れたバッテリー性能
ここまで賞賛されているヘッドホンはなかなか見ませんね。
具体的なレビューもいくつかご紹介します。
ポジティブ
* 優れたアクティブ・ノイズキャンセリング
* 音質
* 快適さ
* 10分で5時間分充電できるUSB-Cポート
* 3.5mm auxポートネガティブ
* 高価ガジェットの世界を席巻し、BOSE製品をノックアウトさせてノイズキャンセリング・ヘッドホンのトップを奪った『Sony WH-1000MX2』。そのアップグレード版が『WH-1000MX3』だ。
引用:Sony WH-1000XM3 review: Still the best:androidauthority.com
『Sony WH-1000MX3』は、あなたが待ち望んでいたワイヤレス型ノイズキャンセリング・ヘッドホンだ。信じられないほど快適で驚くほどのサウンド。以上。ほかに言うべきことはない。
https://www.engadget.com/2018/09/18/sony-1000xm3-review/
Good
* 自然でオールラウンドな音質
* 最高のノイズキャンセリング
* 最高の快適さBad
* タッチコントロールの扱いは最初に慣れが必要快適性の向上、ノイズキャンセリングの改善、優れたオーディオ能力など全ての要素を足し合わせると、『Sony WH-1000MX3』は現在入手可能な限りの完璧なノイズキャンセリング・ヘッドホンに近い。
https://www.whathifi.com/sony/wh-1000xm3/review
good
* 優れたノイズキャンセル
* 素晴らしい音質
* クイック・アテンションモード
* 30時間のバッテリー寿命bad
* 1000XM2からの微調整
* 平凡な通話品質Sonyはオーディオ再生を完璧すると同時にノイズキャンセリング環境を構築するだけでなく、どんな騒音環境にも適応できるアルゴリズムを作成した。
それらと前身モデルからの軽量化など微調整との組み合わせにより、『Sony WH-1000MX3』はノイズキャンセレーションの新しい王になった。
https://www.techradar.com/reviews/hands-on-sony-wh-1000xm3-wireless-headphones-review
本当に、各メディアが総絶賛でした。長く育まれたヘッドホンの技術に、最新のテクノロジーやスマートフォンとの連携などが加わったことで、次世代型ヘッドホンとして認知されている印象でしたね。
『Sony WH-1000MX3』とは
改めて『Sony WH-1000MX3』の特徴をご紹介します。『Sony WH-1000MX3』は、2018年8月に発売されました。2016年に1000Xシリーズとして始まったソニーのノイズキャンセリング製品のヘッドホン・タイプの最新作となり、同シリーズのフラッグシップ・モデルでもあります。ノイズキャンセリング・ヘッドホンは、BOSE社が長らく代表格でした。しかしここ数年で、ソニーの『1000X』シリーズがノイキャン市場で存在感を増しつつあります。高い品質に加え、新製品リリースの頻度の速さも注目されています。
事実、『Sony WH-1000MX3』と『Sony WH-1000MX2』のリリースのスパンはおよそ1年程度です。
『Sony WH-1000MX3』と『Sony WH-1000MX2』の違い
前身モデル『WH-1000MX2』との大きな違いは様々あるのですが、主に以下の2点が大きく向上した点です。
- 高音質ノイズキャンセリング・プロセッサー『QN1』の搭載によるノイズ遮断性と音質の大幅向上
- 付け心地と軽量化による快適さの向上
『QN1』によってノイズ遮断性が4倍向上
『Sony WH-1000MX3』に新たに搭載されたノイズキャンセリング用のプロセッサーチップ『QN1』によって、ソニー曰く前身モデルの4倍優れたノイズ遮断性を獲得できたとのこと。
さらに、この『QN1』のおかげで音質も大幅に向上したのだとか。なぜなら『QN1』は、ノイズキャンセリング処理を行う過程で発生するノイズや歪みを極力低減する役割があるためです。
そして『QN1』の開発によって、Bluetoothの3倍の帯域幅をもつLDACコーデックなど、いわゆる「ハイレゾ」、高音質のオーディオファイルへの対応も可能に。オーディオマニアも満足できる音質を誇るワイヤレス型ノイズキャンセリング・ヘッドホンになったのです。
付け心地・快適さの改善
『Sony WH-1000MX3』は、1000Xシリーズのヘッドバンドが抱えていたいくつかの課題を解決しました。まず1つは、パッドとヘッドバンドの周囲に柔らかく豪華なクッションがつき、十分なスペースが備わったこと。これによりフィット感が増して心地よくなったという意見が多く見受けられました。
そしてもうひとつは軽量化。『Sony WH-1000MX3』は前モデルから22グラム削減されました。小さな値のようですが、ノイズキャンセリング・ヘッドホンが活躍する長期間の飛行機移動時の装着などを考えると、このグラム数はとても大きな違いです。
『Sony WH-1000MX3』の主な仕様・デザイン性
デザイン
上述の通り、デザインは前身モデルからデザインも改善され、概ね好評なレビューを多く見受けられました。
カラーは、オールブラックまたはグレーシルバーのいずれかです。配色もとても上品。ブラックカラーには銅色のアクセントが入っていたりと、同クラスのライバル製品よりも高級感があります。
仕様の特徴
『Sony WH-1000MX3』にはボタンが左側のイヤーカップの周りに2つだけあります。ひとつは電源とBluetooth用で、もうひとつは、3つの設定(オン、アンビエントモード、オフ)のノイズキャンセリングのモードを操作するボタンです。
『Sony WH-1000MX3』には再生や音量をコントロールするボタンがありません。その代わりに右側のイヤーカップに『タッチセンサーコントロールパネル』が搭載されています。これは、イヤーカップをスマホの画面のように操作できる機能です。
曲をスキップするには、イヤーカップを右にスワイプして送るか、左にスワイプして戻します。一時停止、再開はダブルタップします。音量を下げるには下にスワイプ、音量を上げるには上にスワイプといった形です。
付属品は、USB-Cになった充電ケーブル、 3.5mmヘッドフォンジャックに接続するケーブル、フライトアダプタです。
『Sony WH-1000MX3』の優れたバッテリー性能について
『Sony WH-1000MX3』は、バッテリー面も大好評。本製品から待望のUSB-C充電ポートにも対応。これにより、わずか10分で5時間分の充電が行われてしまうのです。すごい。なお、フル充電にかかる時間もわずか3時間で、『XM2』から1時間短縮されています。
バッテリー寿命はおよそ30時間。音楽を聴くのに十分といわれる音量、且つノイズキャンセリング機能をオンにした状態で24時間再生を続けられたというテスト結果もありました。
バッテリーが尽きるまで、大半の人にとって適切な音量(75dB)で一定出力で音楽を再生したテストの結果、『Sony WH-1000MX3』は、アクティブ・ノイズキャンセリング機能をオンにして、24時間音楽を継続的に再生できた。
https://www.androidauthority.com/sony-wh-1000xm3-review-1036435/
『Sony WH-1000MX3』の付け心地
前述のとおり、前身モデルから大幅に改善され、快適な付け心地に満足する声が多く見受けられました。イヤーカップも堅牢で弾力性があるので落下の衝撃でも壊れにくい構造に。そしてイヤーパッドも、“6カ月利用してもイヤーパッドは摩耗しなかった”という声もありましたよ。『Sony WH-1000MX3』のノイズキャンセリング機能
比較で書いた通り、前身モデルからの向上によってヘッドホン業界で最高のノイズキャンセリング機能を誇っています。そして機能の向上だけでなく、独自の機能も搭載されています。
アンビエント・サウンドモード
アンビエント・サウンドモードとは、マイク機能を用いて外部ノイズを取り込むことで、周りの音を感じながら音楽を聴ける機能です。電車のアナウンスなどを聞き逃さずに音楽を楽しむことができます。
アンビエント・サウンドには『クイック・アテンション』というモードもあります。イヤーカップに手を添えると、即座に音楽の音量を下がって、周囲の環境を聞こえるようになるというもの。便利ですね。
アダプティブサウンドコントロール
アダプティブ・サウンド・コントロールとは、ヘッドホンが自分の動作に応じてノイズキャンセリングを自動でコントロールするというものです。具体的には、座っているときはノイズが低減されますが、歩き出すとアンビエント・サウンドモードがオンになって周囲の音が聴こえだす といったような機能。凄いですね…。
デフォルトで座る・歩く・走る・交通の4つのモードがあり、専用のアプリをスマホなどにダウンロードして調整できます。
『Sony WH-1000MX3』の音のクオリティ
ここからは『Sony WH-1000MX3』の音についてご紹介します。ただし前提として『Sony WH-1000MX3』は専用アプリを用いて好みのEQ設定を行えますので、ここでご紹介するのはあくまでデフォルトのサウンドということになります。
海外のレビューでは総じて以下のような評価をされていました。
- 力強い低音
- 安定した音質
- 鮮やかな透明感
音に関する評価を数値で示すレビューサイトをもとに詳しく見ていきます。
全体:7.1=整った音質
まずは全体の評価です。
『Sony WH-1000MX3』は、整ったサウンドの密閉型ヘッドフォンだ。一貫性があり、深く、パワフルでパンチのある低音、均一でバランスの良い中音域、平均以上の高音域を持っていて柔らかいサウンドだ。
『Sony WH-1000MX3』は、我々がテストした中で最高の低音を持つ製品の1つだ。全体的に低音が重くてベールに包まれており、ヘビーな低音ファンには喜ばれるだろう。前身モデルと比較しても低音が少し増強されている。
しかし明るさやクリアさや存在感のあるボーカル、ニュートラルなサウンドを好む人には『Bose QuietComfort 35 II』などの別の選択肢があるかもしれない。
ご覧の通り低音がパワフルで全体的に整っているという評価です。ノイズキャンセリング機能の性能はソニーに完全に軍配が上がっていますが、上記のレビュー以外にも、音質については『Bose QuietComfort 35 II』を推す声が多かったですね。『QC35 II』の音質が異常に優れているからのような気もしますが。
『Bose QuietComfort 35 II』については下記をごらんください。
続いて、さらに細かく音質の値を見ていきます。
低域:7.6=深く重くパンチがある
中音域や高音域よりも強調されており、それにより全体的にすこし柔らかなサウンドに聴こえると。
中域:9.0=優れたバランス
バランスが良く、ボーカルとリード楽器を正確に表現できるとのことです。この評価が他メディアにおける“明るく鮮やかな音”というレビューにもつながっているのだと思います。
高域:7.2=平均以上
高音は平均以上の音質だそう。バランスもとれているものの、ディティールに欠けるサウンドで、それが柔らかい音にしているのだとか。
音漏れ:7.5 = 優れた性能
人口密度が高い日本では、音漏れの項目はとても気になりますよね。『Sony WH-1000MX3』の周囲に漏れる音量は少なく、音漏れ対策は優れているようです。
ノイズの遮断性:8.8=抜群のノイズ遮断性
もはや書き尽くしていますが、やはりノイズ遮断性は抜群だと。飛行機やバスなどのエンジンの振動音などを含む低音域の遮断性もかなり高く、当然周囲の会話などを含む中音域、鋭い音を含む高音域まですべてきっちり網羅しています。これはノイズキャンセリング機能のおかげだけでなく、前述のヘッドバンドやイヤーパッドの改良も要因としてあるようです。
まとめ
『Sony WH-1000MX3』の特徴を海外メディアによる評価とともにご紹介しました。
- 他製品をしのぐ優れたノイズキャンセリング機能
- 安定した音質
- 快適で驚くほどの心地よさ
- 短い時間で充電できるなど優れたバッテリー性能
以下のような方には最適なんだと思います。
- あらゆる日常シーン
- 長時間の通勤者
- 飛行機を使うことが多い人
マイクを利用して外部音声を取り込むアンビエントサウンドや、イヤーカップに手をかざすだけで行える操作など、近未来的でこれから先の進化もワクワクしますね。老舗メーカーであるソニーが、こうした様々な新しい技術に挑戦し、とても早いスピードでリリースしていることに感動しました。
ノイズキャンセリング市場の新しい王座についたと評されるソニー。それを防がんとするBOSE社、というのが現在の状況でしょうかね。こうしたメーカーの攻防の末に生まれる技術革新によって、ノイズキャンセリング・ヘッドホン市場はますます活況になると思うとワクワクします。
おまけ:Sony-1000XM3とBose Noise Cancelling Headphones 700、どっちが良いの?
近年、ノイズキャンセリングヘッドホンの市場でBoseとSonyの熾烈な争いが続いています。特に2019年に発売した最新の『Bose Noise Cancelling Headphones 700』は、『Sony WH-1000XM3』に照準を定めたスペック。どちらが良いかを比較するメディアも多数見受けられました。
調査のなかで発見した両者の比較記事をまとめてみましたので、ご参考までにどうぞ。
Sony WH-1000XM3が優れている点
Bose Noise Cancelling Headphones 700 にはない点とも言い換えられます。
- バッテリー寿命が長い
- 対応オーディオファイルの種類が多い
- 折りたためる
- (BOSEよりも)値段が安い
- 音質(EQ)をコントロールできる
Bose Noise Cancelling Headphones 700が優れている点
Sony WH-1000XM3にはない点とも言い換えられます。
- 充電しながら使える
- デザインが高級
- 将来の拡張性がある(BOSE ARなど)
- 通話品質に優れている
- 同時に2つのデバイスに接続可能
もっと詳しい比較は下記でご覧ください。
【海外評価で比較】Sony WH-1000XM3 と Bose Noise Cancelling Headphones 700 どっちが良いの?
最後までお読みいただきありがとうございました。